おおぞらをとぶ

しばらく積んでいたエースコンバット7のイージーモードをクリア。

 

現時点での感想としては「戦闘機に乗ってブイブイ言わせる最高のゲーム性を、不愉快極まりないミッション内容やゲーム設定によって台無しにしている惜しい作品」とでもいうところでしょうか。

 

エスコンシリーズの面白さというか最大の訴求力って「気持ちよく大空を駆け回りながら、爽快に重火器をぶっ放して敵をやっつける」ってところにあると思うんですよ。

それをね、

・とにかく狭い空間を延々と飛行させられるミッションが多い

・理不尽な設定のミッションが多い(これは毎度のことだけれど7は特にひどいと感じた)

・雷雲だの突風だの砂嵐だの気持ちよく飛べないミッションが多い

・敵味方識別やターゲット固定のためにずっと視野を固定させられるミッションが多い

とか、とにかくフラストレーションがたまって飛びたくなくなるんですよね。

ただでさえ「なんで航空部隊が制空権確保だけじゃなくて地上戦の制圧までやらなあかんの」という根本的な課題を解決できてないままにこんなマイナス要素を上乗せされると、まったく爽快感を味わえないんですよ。もっと大空を自由に飛び回らせてほしいんですよ、こっちは。

 

もう一つとにかく腹が立つ原因になっているのが、エスコン名物「泣き言をいうばかりで何の役にも立たないどころか足を引っ張ることしかしない友軍」が改めてお荷物に格下げされたこと。

5では僚機に指示ができて、6では僚機への指示に加えて友軍のサポート要請を使用できるようになり、モブ友軍がちゃんと「ただいるだけじゃない、足引っ張るだけじゃなくてちゃんと役に立つ」という要素にもなってたわけですが、7では本当にお荷物以外の何でもない。

「お前の後ろに敵が付いたぞ!」じゃねえよ、今お荷物地上部隊が片付けるべき地上目標を一生懸命爆撃してる最中なんだよ、軸線に乗せたらもう動かせないってエリア88でも言ってただろ、気づいたならお前が追っ払えよ、てな感じですよね。せめて黙ってろ。

6だと僚機に追い払わせたり、あえていっぱい敵戦闘機を張り付かせたうえでサポート要請で一網打尽にしたりできましたけど、7ではとにかく「無能集団のために一生懸命働かされるボク」感が強くてつらい。

特に敵味方識別をやらされるミッションなんかだと、せめて「敵味方識別は友軍がやるのでそれまで手出しできない」か「友軍が攻撃するから敵味方識別だけやる」かどっちかにしてくれよと。AWACSの仕事やりたくてエスコン買ってるんじゃないんだよと。

 

そして、本作のウリの一つでもあるリアルさについて。

ゲームの進化の道筋としてリアリティを追い求めるって言うことは決して悪くないんだけれど、なかには「望ましくないリアリティ」って言うのもあるわけですよ。

そりゃね、実際の飛行機は着氷も乱気流による操舵の乱れもあるでしょうけど「ゲームにそんなとこまでこっちは求めてないんだよ!」って話で。

そもそもリアルを求めると、砂嵐の中じゃ車も飛行機もフィルタが詰まって稼働しねえよ!雷くらって死んだ電子機器は二度と復帰しねえよ!通信衛星が死んだからってIFFまで死なねえよ!って話になっちゃうわけでね。

 

そして、一番不満な点。燃料気化爆弾がなくなってロケットランチャーがめっちゃ弱体化したこと。

うーん、口直しに6でアイガイオンをロケランでイジメてこようかな…。