氷河は崩れて海に漂い融けてなくなる

氷河期世代の救済措置を今更やろうかという政府のお話。

ホント今更だな、20年遅いよ、と思わなくもない。

 

ところで、竹中さんは悪の親玉として槍玉に挙げられることが多いんですけども、私がなんとなく思う範囲では、あの人は「小さな政府主義者」としては立場も政策も一貫していたように思うんですよ。

郵政民営化による公務員の削減、公共事業の削減、歳出の削減、規制緩和による市場の自由競争の促進、etc.

そしてそれは当時国民が求め支持したことでもあったよね、自分自身もそうだったっけな、と思うわけです。

 

非正規労働者とかブラック企業の問題も、小さな政府の思想にのっとるなら労働組合が市場のプレイヤーとして経営サイドと対決して解決すべきだったはずが、それができなかった。

 

政治のせい、というよりは、市場の失敗であり国民自身の過ちであった、と個人的には思うんですけど、

そのツケを一身に背負うことになった氷河期世代にとっちゃたまんない話だし、

自分もたまたま2007年問題の絡みでうまいこと就職できた世代とは言えお仲間みたいなもんだしねえ。

 

そもそも小さな政府を謳ったのがウケたとはいえ、今振り返れば本当にするべきは歳出拡大、公共事業による雇用の保障と景気の下支えだったねって感じ。

マクロ経済的には不況の時は政府支出を大きくするのがセオリーなはずなんですけど、なんで日本人は小さな政府による歳出削減を歓迎してしまったのか…。

規制緩和とかは不完全に終わったとはいえいい方針だったと思うんですけども…。