年末の映画

「そういえば公開10周年記念でゴティックメードリバイバル上映をするんじゃなかったっけ?」と思って調べたら、先月とうに終わってました。ガビーン

 

さて、手術も終わって映画を2本。

まずは「ブラックアダム」。ドウェイン・ジョンソン主役のアメリカンヒーローもの。

ポスターに「破壊神降臨」とか「ダークヒーロー誕生」とか書いてあるからどんなんかなって思って見たら、「遥か古代、独裁の王に反旗を翻して魔法の力でヒーローになったけれど、家族を殺された怒りで力を暴走させ街ごと滅ぼしてしまい、封印されてしまいました」って、それはダークヒーローでも破壊神でもなく、普通のヒーロー物語では…?

演出的にはそれなりにかっこいいところもあるんですけれど、お仲間?のヒーローがやたらに「悪者だからってやたらに殺すな!」とか、ヒーローものでそれ今更言う?って感じでいまいち乗れないところも多く、ドウェイン・ジョンソンの筋肉のほかは羊頭狗肉という印象。

最期にちょろっとスーパーマンの出番もあるんですけれど、次にあなたが主役になるのはいつですか?

 

2本目、「THE FIRST SLAM DUNK」。

「THE FIRSTって、どこやるの? まさか2ndとか3rdとかやるの?」と思っていたら、なんと山王戦。1stどころかラストやんけ!

しかも主人公が花道じゃなくてリョータ!

しかもしかも沖縄生まれの母子家庭育ち設定追加!!

お前横浜育ちのマイルドヤンキーちゃうんかい!

それはおいても、山王戦って週刊あるいは単行本で見てるとアツいシーンも多く熱中できるんですけれど、バスケの試合としてみると「すぐに突き放すけどすぐに追いつかれる山王」というだいぶ現実離れしてるゲームなわけで、これ1本の映画でまとめて見せて大丈夫なんかなと思いますが、気にしなければ大丈夫です(?)。フィクションだからね!

脚本・監督井上雄彦ということで、原作のおいしいシーンをきっちり拾いつつうまいことまとまっていて、原作が好きな人はぜひ見てほしい映画だと思います。

そういえば声優変更でネットの一部であれこれ言われていたらしいですけれど、変更自体は特に気にはなりませんでした。ただ、演技力の点ではイマイチだなあという感想。

好意的に解釈すると、かつてのアニメ声優に求められていた演技と、今のアニメ声優に求められる演技が違うのかなという感じ。私は20世紀生まれのロートルなので、前の声優の演技のほうが好きです。

あと大事なことなので言っておきます。

インターハイの試合会場に闖入して桂剥きを始める寿司屋見習いの大男は出ません。