また映画

もうネタバレ解禁らしいということで、アベンジャーズ/エンドゲームの話など。

 

正直、コレ単品で見ても何が何やらわからないと思います。

最低でもインフィニティウォーは見ておかないといけないだろうし、私もせいぜいフェイズ3くらいからしか見てないので結構ギリギリでした。

それでも大変に満足できる作品だったので、シリーズを通して追いかけてきたファンにとっては大満足と言えるんじゃないでしょうか。

映像や演出、俳優の演技のレベルは言うまでもなく、特に脚本はこれまでのアベンジャーズの総決算ということで、まとめ方も見事だしこれまで張り巡らされた伏線もしっかり拾ってるし、見事というよりほかないと思います。

20本以上あるシリーズをこれだけまとめてくるだけでも並みじゃないよね。

細かく見ていっても、先日テレビでやってたエイジオブウルトロンで、キャプテンアメリカがソーのハンマーを持ち上げようとするシーン、ほんのわずかだけ動いてソーが一瞬怪訝な顔をしたわけですが、それをついにこのエンドゲームのクライマックスでやってくれたわけですよ。

あるいはサノスがたびたび口にする"I am inevitable!(字幕では「私は絶対」)"に対して、トニーが"So,... I am Ironman!" と(たぶん)韻を踏みつつMCU第1作のラストシーンのセリフでやり返すなどはまことに素晴らしい。

インフィニティウォーでサノスがストーンを集めるのに自ら犠牲を払ったように、アベンジャーズがストーンを取り戻すのにも犠牲を払わなければならないなど、ありきたりのご都合主義に陥らず対比がうまく描かれてると思いますね。

一部「たまたまネズミが来なけりゃアウトかよ」なシーンなど粗がないとは言わないんですが、素晴らしいシーンがたくさん出てきます。

個人的にぐっと来たのはソーが過去に戻って母親と再会するシーン。

母親は一目見るなりその時代のソーではなく未来から舞い戻ったソーなのだと見破り、「未来は優しくなかった?」と慰めるんですけども、泣き崩れるソーもろともにこのセリフが本当に胸に迫りましたね。

のび太君がタイムマシンでお婆ちゃんに会いに行く有名な話がありますけども、ホントにアレ。自分が過去にタイムスリップして「未来は優しくなかった?」なんて言われたらそりゃもうね、って感じです。

 

一つ大きな欠点があるとしたら、上映時間が3時間もありお尻が痛くなるってことですかね。