今ちょうど公営住宅の家賃改定の時期でして、1年の収入を入居者に申告して貰っているところです。窓口で色々おっしゃる方も当然いらっしゃるわけでして、ちょっと思うところなど。
町人Aの場合 「安くしてね、安く。」
あのね、もう充分すぎるくらい安くしてるんですよ。おかげでいっつも赤字なの。赤字はどうやって補填されてるか知ってます?税金ですよ、ぜ・い・き・ん。安くしても税金が上がったら怒るくせにそんなことをいうもんじゃありません。少しは自分たちが福祉の恩恵に預かってるってことを意識して欲しいものです。
町人Bの場合 「なあんで年金は1円も上がらんのに家賃は上がるんか!」
そりゃあ、まあ、我々に言うよりは共産党にでも投票したらよろしいんじゃないですかね?
大体あなたたちは年金貰いすぎな世代な訳で、あなた個人の年金額のことまでは知りませんけど、これまで高度経済成長に浮かれてバブルに踊ったツケが回ってきてるんじゃないの?これまでが大盤振る舞いし過ぎだったってことでしょ。選挙権貰って初めての課題がそれ以前の尻拭いなんていう我々の世代の意見もすこしは聞いてみたらいいと思いますよ。
町民Cの場合 「所得証明貰ってきたけどな、なんで役所に出す書類を役所から金払って取らんにゃならんのか?大体社会破壊庁が(以下略)」
冒頭部分に関しては至極まっとうなご指摘です。普通に考えたらデータベースさらえばいいだけのお話。担当課が違うだけでなぜわざわざデータを紙に起こしてしかもお金まで払わなくてはいけないのか?それは「個人情報保護法」のためなんです。昔は課を跨ごうが部を跨ごうが情報の共有や交換は(ある程度)可能だったそうなんですが。外形的には「役所」という1つの組織なわけで、そこまで厳しく遮断する必要があるのかはなはだ疑問です。一応発行による収入は各種事業や福祉の予算として住民に還元されているんですが、手間と紙の無駄はいかんともしがたいわけで。法改正も考えていかないといけないんじゃないかと思うんですけど、みなさんはいかが?
余談ですが町民Cは大変おしゃれな方でして、アスコットタイを締めている人を私は初めて見ました。そんなおしゃれを出来るくらいの人が公営住宅に住んでいるというのもまたおかしな話ではあるんですけど。