仕事柄身についた知識

人が亡くなると相続がどうとかこうとかいう話が持ち上がるわけです。
財産が全くないなら問題ないんですけど、普通の人はなかなかそうはいかないわけです。
預貯金にしても、銀行の口座を幾つ持ってるとか、それぞれ残高がいくらあるのかとか、株や投資の類はあるのかないのかとか。
このあたりは通知が頻繁に来るので比較的わかりやすいですけど、案外忘れがちなのが共済とか保険の関係。
満期になったら返戻金があったりするので後でもめたりするんですよね。
貴金属や骨董の類はますますその筋の人じゃないと分からなかったりしてやっかいです。

あと不動産。
課税対象になる土地建物なら自治体から納税通知がくるのでそれでわかることが多いでしょう。
ただ、あくまで「課税される土地建物」なので、評価額がめちゃくちゃ安くて課税されない土地があったりすると忘れ去られていたりとか。
死んだ当人はどこの土地だか分かっていても、遺された人間にはさっぱり分からない土地っていうのもあるわけです。山奥の畑とか墓地とかそういうのね。
そういう場合は地番さえ分かればその土地の法務局へ行って「公図の写しを下さい」って言えばその土地周辺の割り振り図を貰えます。もちろん有料。最近はインターネットでも申請できるらしいですけど、やったことないです。いっつも窓口交付。
それか市役所の固定資産税担当課で「地番図」をもらうとか。有料だったり無料だったり。紙ベースの地図のコピーだったり電子ベースの地図のプリントアウトだったり。
ちなみに地番は納税通知に書いてあるのを見るのがよろしいでしょうな。
法務局へ行ったならついでに登記簿謄本(正確には全部事項証明書)を取っておくといいかもしれませんね。共有名義になっていたりしてビックリすることもありますが。
相続登記は遺族で協議の上、戸籍謄本を取ったり住民票の写しを取ったり印鑑証明を取ったり色々大変。
とは言ってもさっさとやっておかないと、誰が管理するのか、誰が税をはらうのか、そういったことでもめたりしますし、後でやろうとすると相続人の方が死んでいてさらに代襲相続で関係者が増えていったりして、とにかく大変。
だから勢いのあるうちにやっておきましょう。


ということをこれから色々やっていかないと行けないのがつらい。
只でさえ最近しんどかったり仕事が忙しかったりするのに。
不動産の所有権を放棄する法制度をそろそろ整備してくれんかな。もう猪や熊のねぐらにしかならない土地を所有し続けることに疲れたよ…。接道がない宅地とか誰得やねん…。