旅日記 最終回

カルデラの内側に入ってきたところでしたね。

トンネルを抜けるとそこは熱帯であった、てなもんで。

もう一つカルデラがなかにあるって、すごーい。
畝があるのは、むかし椿油を取るために椿畑を作った跡だとか。
いまはほったらかし、たぶん。


そこらへんから蒸気が上がってるんですよ、カルデラ内部は。



内側の小カルデラはフチをぐるっと回れます。道は悪いけど。



みたことない芋虫が這ってました。


神社。今は参拝する人もまばらなんでしょうか。


中の山のふもとには地熱を利用した蒸気釜が置かれています。


青ヶ島特産?の塩工場。
地熱で海水を蒸発させて塩を作っているそう。


塩工場とならんでサウナもあるでよ。平日は16時からです。

地熱で床があっちっちな感じでびっくり。
地元の人によると「最近地熱が下がってサウナも地熱釜も前より熱くない、芋をふかしても倍近く時間がかかる時もある」ってことらしい。


おまけ。
多分日本で一番発行枚数が少ないナンバープレート。


さて、島を回るのにレンタカーも借りられるんだけど、できれば1度は歩いて回ってほしいなあと感じました。
特にカルデラの内側に下っていくときの景色は、車でばーっと通り過ぎるのはもったいない。
とはいえ、集落から坂道を上り下りしながら片道1時間か1時間半はかかるので、覚悟と体力はいりますけども。


見るところは大体見たので、食事。
といっても物資の運搬さえままならない離島なのでそんなに豪華なものはでないけど。

青ヶ島焼酎、通称あおちゅうにトライ。
材料は麦麹とさつまいもらしい。
甘い香りと、まったりとほんのり甘い味がしましたよ。
「あおちゅうは生(キ)でちょびちょび飲むのがいいよ。水を間に飲みながらさ。」だって。
約160人の島民のうち、10人ほどがあおちゅうの杜氏をしているんだそうで、麹も仕込みもちょっとずつ違うとかなんとか。
すげーおおざっぱな分け方として、漢字の「青酎」は島外の材料もつかって近代設備で2段仕込み、ひらがなの「あおちゅう」は主に島で取れた材料でどんぶり仕込みという製法なんだそうで、目安にしてください。
まあどこまで信じていいのかもしらないけども。


あとは星空ね。
本土から遠く離れた秘境だけに、邪魔な光が少ないので夜空は良く見えるという触れ込みです。
しかし、私が滞在している間はずっと雲が沸いては流れてくるうえに、日没から日の出までの間かなり明るい月がほぼ出っ放しで、お世辞にも条件がいいとは言えませんでした。
 

あとねえ、集落はめちゃくちゃ明るいLEDの外灯が煌々と照っていて、かなりげんなり。

正直夜空を売りにしてるのならせめて深夜は消灯するとか外灯じゃなくて反射材を多用するとか、なんかやりようがありそうなもんです。
どうせ12時回ったら出歩いてる村人なんてないでしょ!!

もう1つ学んだことが。
それは、「星空を取るなら背景が明るくなるのを恐れずにガンガン露光したほうがきれいっぽくなる」ってこと。
今度やってみよう。



さて、船が来ずヘリもキャンセルが出ず、予定より余分に1泊したりもして、船が出るということなのでそれに乗って八丈島に変えることにします。
コンクリでガチガチに固めて作られた港。
150億くらいつぎ込んでるらしいです。東京都ってお金持ちねえ。


釣り人はこの左の岩の上から釣り糸を垂れる、というかここしか釣りができるポイントがないそうですが、ここも波が高いともろにかぶって流される危険があるんだそうで。

この写真も穏やかに見えて、突堤は結構ざぶざぶ波被ってました。



船が来たぞー!

波で結構傾いたりしてて、しかもタラップをかけて乗り込もうかっていうタイミングでかなり大きな波が突堤にざぶーん!
慌てて駆け上がりましたよ。


海から見た港。

さらば青ヶ島。もう当分来ることもあるまい…。



さて、青ヶ島についてどーしても言わずにいられないことが1つ。
それはね、160人くらいしかいない島に何百億も税金つぎ込むのっておかしくない?ってこと。
私は都民じゃないからあんまりあれこれ言ってもしょうがないんだけどさ。

以上、青ヶ島ツアーでした。