言葉狩り

先日ニュースでやってましたが、「痴呆」という言葉は語感が悪いので別の言葉に換えようとアンケートを募った結果、「認知症」という言葉を使うことになったそうです。それはなんだか本質を外した言葉じゃないのかなあ。
こんな話が最近結構あるようで、田嶋某先生は「おふくろ」がダメだと言い、医療の現場では「看護婦」が消え、飛行機では「フライトアテンダント」になってしまいました。おふくろは差別用語だから言ってくれるなというおばちゃんとか、看護婦なんてジェンダーを象徴する言葉だから使用を拒否するとかいう訴訟の起こった病院なんて私はついぞ聞いたことがありません。
そもそも「看護師」の「師」はmasterとかteacherの意味を持つ文字であって、平の看護人にはふさわしくないだろうとか私のPCのIMEじゃ変換できないじゃないかとか思うことはあれこれあるわけで。
そういえば「奥さん」なんてのは「奥座敷のあるような家の夫人」なのであってウサギ小屋にすんでるようなぱんぴーの夫人は「ご新造さん」が正しいはずだと主張したら、教育学部教員養成課程国語研究科卒の姉に最近はそれも差別的だからなくせとかいわれてるらしいと言われてびっくり。じゃあ「細君」でどうだといったらそれもダメだとか。
つまることろこんなのはやっぱりただの言葉狩りだというのが私の意見なのです。そんなことばっかりしてたら日本語がスカスカになってしまいそうな予感。