2年ぶりの京都

昨日あたりから急に冷え込んで、雨もちらほら舞う中、食堂バイトの後輩・いっちぃ氏と一緒に京都へ行ってきました。お目当てはマルク・リブー展。1950年代から活躍している写真家さんだそうです。訒小平ホー・チ・ミン周恩来といった時代の要人の写真から、ベトナム反戦デモの写真、時代時代の世界各地の写真の数々は、どれもどこかうつろな雰囲気をもちながら生き生きとしたものを感じて、「なるほど、芸術写真とはこういうものなのね。」としみじみ。私のお気に入りは被写体のおじさんのポーズが素敵な「エッフェル塔のペンキ工」、いっちぃ氏はピースサインの「周恩来」でした。
ほかに常設展示で北大路魯山人の焼き物などが展示されていました。そこで思ったのは、「魯山人とは器の趣味があんまり合わないなあ」ということ。展示されていたのが魯山人の趣味が忠実に反映されたものかは分かりませんが、彼の器は肉厚で土の風合いそのままのごつごつした感じのものが多く、それに対して私の趣味はあくまで日々の実用に向くものが中心で、このあたりは重きの置き所が美術芸術か日用かという違いなんだと思います。とはいえ魯山人は私など及びもつかない美食家でもあり、なんともかんとも。まあ最終的にはそれぞれの好き好きにあわせて、ということでしょう。
あとは四条をぶらりぶらり。また暖かくなったらまた散策に来るのもいいかも知れません。紅葉も肌寒くなってくればじきですが、しばらく遠出できるだけの暇と財布の中身が乏しいので今年は近場で済ませることになりそうです。