大相撲初場所

今場所は最近で一番盛り上がった場所でした。いつもこういう場所なら、とは昨日書いたお話ですが、改めてそう思わせてくれるいい場所でした。
栃東は休場からの見事なカムバック。まさか優勝まで飾ってくれるとは。朝青龍は怪我で右腕を使えなかったとはいえ、結びの一番で横綱を投げ飛ばした一番はまさに見事の一言。外国人力士ばかりが力を見せる中で、ぜひ日本人力士の先頭に立って素晴らしい相撲を見せてほしいですね。
さて、朝青龍は初めての大怪我。おそらく長く後に残るような怪我ではないと思いますけど、来場所からの肉体の仕上がりに注目したいところ。
その怪我を負わせた白鵬。最後の最後まで優勝を争った相撲は大器をうかがわせるものでした。しかも若干20歳!来場所は大関取りの場所、綱取りの栃東との星の取り合いが楽しみです。
琴欧州は新大関としては十分な出来だったのではないでしょうか。確かに始めのほうは若干硬さも見られましたけど、後半は自分らしい取り口を見せて10勝。来場所もまた優勝争いに加わって場所を盛り上げて貰いたいところ。
優勝争いといえば、一番驚いたのは時津海。今場所は返り入幕で番付も前頭14枚目とどん尻のほう。ところが勝つわ勝つわで12勝、尾車親方の言葉を借りると「これまでの時津海とは別人のよう」な場所でした。私好みの相撲を取るので前から気にかけてはいたんですが、今場所の快進撃には本当に驚きました。来場所は今場所が幻だったと思わせない相撲を期待したいですね。
そして北勝力。以前優勝争いをトップで駆け抜けた(駆け抜けきらなかったけど)ときのことを思い出させる12勝。聞けば新婚さんだそうで、本人曰く「結婚効果もある」そうです。三勝のご祝儀もご新造さまにそっくりあげるんだとか。ごちそうさま。
で、休場でまた角番の魁皇千代大海ですが、もう辞めるかさっさと落ちるかしてくれていいと個人的には思うんです。最近は優勝に絡むでもなく角番と脱出と休場の繰り返しで、大関としての役は全く果たせていないし、下から白鵬も上がってきたし、そろそろ世代交代の時期かな、と。まあ私があれこれ言っても仕方の無い話ではあるんですけど。
とまあ久しぶりに盛り上がった今場所、来場所もぜひこの勢いで盛り上がってほしいと思うのでした。