永い春

自分を好きだと信じたいと口にはしたけども、多分、というよりほぼ間違いなく、少なくとも今の自分を今の私は嫌いなんだろう。
結局、碇シンジ惣流アスカラングレーとなにも変わりはしないのよね。10かそこらのときからずっと。先の話と矛盾するけど他人に認めてもらったり必要とされたりしたいんですよきっと。
杖にしたって勉学にしたって料理にしたって、つまるところそうなんだ。でも自分より優れた人なんていくらでもいて、自分は猶のこといらない子で妬ましかったり情けなかったり空しかったりそんな自分が醜悪だと思えばこそ好きになんてなれるはずがないじゃないのよさ。


私なんていなくたって地球も太陽も銀河もなにもかわりなく回転するってのにさ。すっとぼけた人間もいたものだ。