突撃インタビュー!あなたは狐に騙されたことがありますか?

先輩
「ウチの爺さんがな、生まれたときからもう何十年も歩き回って知らんトコなんか何もないような家の裏の山に入ってな、ある日全然降りられなくなったんやって。何時間も歩き回っていつもの目印の木も見つからんし、今日はもう野宿じゃ、って腹を括って煙草を一服つけたんやそうな。そしたら急にフッと目の前が明るくなったように覚えて、そしたらいつもの目印の木の前だった、ってゆーてたで。ありゃあ狐に化かされたんじゃろう、やって。」

ウチの婆様
「いくらボケとっても人間が狐に騙されるようなことがあってどうすりゃあや。シャキッとしとらにゃあ、シャキッと。
まあでも私もまだ若うてあちこち歩き回りよったころにゃあ、なあんとなしに気味わりいような、どうゆうんかおかしいような感じのするところに行きかかったことが何遍かはあったかで。そんでもそういうのは煙草を吸うとええゆうてな。煙草を嫌がるゆうんかなあ。そうゆうふうに聞いたんよ。じゃけえ私もそういうとこへさしかかったらちょっと煙草をつけて歩くんよ。」

どの辺が狐のせいなのかは全くもって分かりませんけど、この煙草という共通のキーワードにはなかなか好奇心をそそられませんか?
他にも昔話なんかで人に化けて害をなす大蛇を煙草のヤニで退治したなんてエピソードが見られたり、煙草の役割というのが民俗習俗のなかに見え隠れして大変面白いと思うんです。単にニコチン不足の頭がパニックだかなんだか起こしていたんじゃないの?という考え方もないではないんでしょうけど、私の好みじゃありません。
ちなみになんでこんな話題になったかは全くの謎。