そんな時代と人は言う

土曜日に60代70代のおっちゃんと少しばかりトークをしまして、話題が今度の選挙に移ったときに「世代の差ってあるんだなあ」としみじみ思ったのですよ。
曰く、「自民党にやらせてきてちっとも世の中良くならなかった!」って。
戦後の混乱やオイルショックを始めいくつか難儀な時期もあったものの、高度経済成長を通り抜けバブル期に大騒ぎしてどんどん富裕になっていき、世の中が次々電化・電子化して新幹線が通り宇宙に進出していく様を体感しながら今に至った彼らは、基本的に「時間の経過とともにリッチに便利になっていく、それが普通で当然」という考え方に立っているように感じたわけです。

翻って私の世代はといえば、10かそこらの歳にはもうバブルははじけて世の中真っ暗、失われた10年の間には失業倒産自殺ネタが毎日のニュースやワイドショーの俎上に上り、大学に入る頃には就職氷河期デフレスパイラル、一時いざなぎ越えの好景気を迎えながらその実感はなくここへ来てまた100年に一度の経済危機。
私だけではなくおそらくマクロな視点における指向として、「世の中景気が悪いのが普通、生活レベルは現状維持で御の字」という考え方が根底にあるんじゃなかろかと思うのです。

私としちゃ麻生さん始め自民党政権も優ではないにしろ可をあげてもいいくらいの政治はしてきたんじゃないかな、と思っているわけで、そこへおっちゃんがたの「良くならなかった、よって不可」という判断はなんとも違和感を覚えるもので、こうしてときど記のネタになったわけです。
もうじき選挙も近いことですし、JFKの有名な一句でおしまいにしましょうか。

Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.