料理の話

涼しくなってくると料理にちょっと時間をかけたくなってくる私。単に煮込み料理がおいしい季節と言うこともあるのでしょうけれど。
今日の晩ご飯のメインは「手羽と豚バラと大根の煮込み」。
干し椎茸の戻し汁で20〜30分ほど手羽と豚バラを煮込んでアクを取り、良い出汁が出たあたりで下ゆでした輪切り大根を入れて淡口醤油とみりんで薄めに味をつけ、大根に色が付いたあたりで出来上がり。器に盛ったら一味を少し振って頂きます。
小説「剣客商売」に、輪切り大根とイノシシの肉を鍋で炊き込んで脂がとろりと大根に絡んだところをふうふう言いながら食べる、というシーンがありまして、ちょっとそれに触発されて作っちゃいました。
手羽やら干し椎茸やらを合わせて使ったり一味を振ったりするのは扁炉(ピェンロー、pianlu)という中国の鍋料理から。
元シーンの料理と比べると仕上がりが少しお上品に過ぎた感じもありますが、味はばっちり。我ながら良い出来。