以前登場した近所のおっちゃんに「たくさん貰ってうちじゃ食べきれないから、ハイあげる」って貰ったのがタマネギ。
8玉ほどのタマネギ。
おっちゃん、ありがたいけどこれ、独り身の私じゃ余計に消費し切れないよ…。
括って吊すか、新聞紙の上に広げておくかすれば日持ちするものではありますが、それにしたってねえ。
そんでまあちょいと頭をひねりましたところ、「最近オーブンもお休みしっぱなしやし、なんぞタマネギ使ったケーキみたいなのあれへんのかいな」と思い立ち、Google先生に「タマネギ ケーキ」とお伺いを立てたところ、見事にHit。あるもんですねえ、ホントに。ちょっとびっくり。
ケーキといってもどちらかというとピザやキッシュに近い感じの代物で、なんでもドイツの季節料理なんだとか。現地名"Zwiebel Kuchen(ツヴィーベル・クーヒェン)"、日本語に直せばそのままズバリ「タマネギケーキ」。白ワインの新酒のお供にするのが恒例なんだそうで。
作り方はざっくり言うと、
- イーストで発酵させた生地をオーブンプレートやパイ皿にのばす
- 細切りベーコンとスライスしたタマネギをしんなりするまで炒める
- タマネギに塩、胡椒、そしてキュンメルというスパイスで味を付け、サワークリームを混ぜて具にする
- 好みでチーズをたっぷり振りかけてオーブンで焼く
こんな感じらしい。
メイキングですぞ。
強力粉、卵、牛乳、バターと塩、砂糖を混ぜ混ぜ。イーストで発酵させるのがパイやタルト、キッシュとの違いですな。
しばらく放置したあとの様子。膨らんでるのがおわかりですか。
タマネギ4玉分。「目が、目がああああ」とするのはお約束。
ちなみにこのベーコンぽい豚の塩漬け肉も自家製。
途中の写真撮るの忘れてた。もう完成。
切り分けたらば、頂きます。うん、お酒がほしくなる味ですね。確かに。チーズやベーコンの塩気とタマネギの甘み、サワークリームの酸味にスパイスの鼻に抜けるような香りがいい感じに合わさっています。オニオングラタンを少し酸っぱくした感じの味ですね。
肝はキュンメルというスパイスなのだそうで、日本ではちょっと珍しいスパイスなのですが、私の近所ではイオンに置いてました。
反省として、時間の配分を間違いました。「発酵させてる間に具を作ったらええやんな」と思っていたのですが、具を作るのに思った以上に時間が掛かること掛かること。本気でカレー作るときにタマネギがしんなりするのに掛かる時間はそういえば相当なものでしたっけ。タマネギが多い分だけ全体に火が行き渡るのに時間がかかります。
あと、若干生地が焼き縮みした感じで焼いてる途中でオーバーフローするかと思いました。でも大丈夫でした。ほっ。