昨日はだいぶ雨が降って折角のお泊まりツーリングがおじゃんになったわけですが、今日は打って変わって良い天気。さあ、紅葉を求めて、落ち着く景色を探して、れっつらごーだぜT1号!
今日はリッチに高速でお出かけ。うわー風強いー!ふわふわするー!風冷たいー!
と言うわけでやって参りましたのは広島県は竹原市。江戸期から昭和中頃まで製塩で栄えた町。塩で財をなした分限者が立てた家々が今も残る素敵なところ。ご覧下さい。このたたずまい。この風情。どこかのなんちゃって美観地区もこれくらいして欲しいわー。
下段左の建物は曲線的に波打つような屋根が特徴的。って通りすがりのガイドのおばちゃんが言ってました。
下段中、軒下にぶら下がる板のような壁のようなもの、これが「うだつ」ですね。隣からの延焼を防ぐために付けられたもの。当然うだつを付けようと思えば余分にお金が掛かるわけで、するとこれが無い家はろくな稼ぎが無いってなわけでいつまでたってもさっぱりな人を「うだつが上がらない」というわけです。
ところで、竹原市はアニメ「たまゆら」の舞台だそうで、見たことはないけれど「ふーん、そう」ってくらいは事前に情報を入れていたわけですけれど、なんと昨日今日とたまゆらイベントの日だったそうで、言ってみれば聖地で祭り、当然信者がこぞって巡礼に訪れる、と。道理で道の駅の駐車場が一杯なわけだ。
わー、おっきなお友達が一杯だよ!
萌えおこし、って言うんでしたっけ。あえて写真は撮らなかったけれど、アニメの舞台となったお寺ではなにやら大きなイベントがあったらしく、参道はもうそりゃあおっきなお友達で一杯どころか満杯でしたとも。ええ。
ニッカウイスキー創業者の本家に当たるこの造り酒屋さんでお土産を物色していると「あなたもたまゆらで来たんですか?」っておばちゃんに言われました。いいえ、違います。それはトムたまたまです。
まあ彼らのことはさておき、一般開放されている旧家を覗いてみましょう。
こういう旧家を訪ねると、建具が凄く凝ってて良いんですよね。今時こんな硝子障子とか襖なんて見られませんよ。天井の梁も太くて立派。しかも曲がった木材を上手に使っているのがすばらしい。何でもアーチ状の方がより丈夫なんだとか。
さてそんな旧家の2階で展示されているものがこちら。
うーん、萌えおこし。
ところでお昼には蕎麦を食べましてね。それがこちら。
海老を1匹食べたところで「写真撮るの忘れてた!」と思いだした結果がご覧の有様です。古い町屋を改装した蕎麦屋さんだそうで、建物や飾り付けがそれっぽいですね。
私は蕎麦に偏見を持ってるのかもしれませんが、「庶民のファーストフードのくせに気取り過ぎじゃないの?」って常々おもうんですよ。うどんは全然そんなこと無いように思うのですが、蕎麦って基本的に単価が高いし店構えも結構「うちはこだわってますから」的な雰囲気がぷんぷんすると言うかね。まあそんな偏見に満ち満ちた私の意見はともかくお蕎麦はおいしかったです。あと上の写真みたいな着物が欲しいなって思いました。
竹原市伝統的建造物保存地区でちょっと興味を引いたのがこちら。「お抱え地蔵」と言うそうです。一言お断りを入れてから撮影しております。
真言を唱えながら願いつつ抱え上げるとご利益があるそうで。「お抱え地蔵」っていうかわいらしい響きとは裏腹に、石造りだけあって流石の重量。「あんたがたのお願いが重いんですよ」と言ってらっしゃるのかどうか。何をお願いしたかって?もう忘れちゃいました。私の願望なんてその程度ですよええ。
隣の小さなお堂の旅ノートにはこんなお願いが。めくってみると結構「就職したい」のお願いが書き連ねてあって、世の世知辛さを感じましたとも。
これは一体どういうものなのか。お地蔵様への道すがら置いてあったのだけれど。しかも時計がきちんと動いてるあたりがちょっと不気味でかつ面白い。
さて、堪能したところで帰りましょっか。バイク置き場には凄いバイクが勢揃い。
手前から
うーむ、価格的にはT1号も負けちゃいないんですが排気量では勝負にならないですね。やっぱり加速とかも凄いんだろうか。まあ私はVFRが凄く気に入ってるので浮気なんてしませんけども。
だらだらと暖かくてなかなか冬本番にならないとはいえ、流石にもう3シーズン用ジャケットじゃきついですね。高速走ると風が冷たいこと冷たいこと。のど元や袖口から冷たさが這いこんでくるよう。下半身は一応オーバーパンツはいてたので大丈夫でしたけれど。そしてツーリングの〆は近所の温泉。あー、生き返る。皆さんも風邪など引かれませんように。
次のツーリングからは冬仕様ですね。モコモコしてちょっとダサいけどまあしょうがない。
