今月の映画

なんとなく胸の調子が上がらないけど、その隙間を縫って映画をちらほら見る。


・バーフバリ 王の凱旋
ツイッターでちょこっと話題になってた映画がようやくこの辺りにもやってきたので見に行った。
すごく演出が派手で人によっては過剰と思われるかもしれないけれど、一言でいうとアレ。
Gガン。
面白ければ演出はいくらでも過剰にしてよいというインド映画の精神をひしひしと感じる。
ストーリー自体はよくある王位奪還もので、実は2部作の2作目だというのを劇場で知った。
大雑把に言うと、第1作は普通の青年が実は王子だと判明するまでの物語、第2作は王子がその身を堕とすまでの親の代の物語を描き、そしてついに王子が王位を取り戻すお話。
みんなも劇場で王をたたえよう。バーフバリ!バーフバリ!


グレイテスト・ショーマン
ラ・ラ・ランドのスタッフが贈るミュージカル映画
内容はアメリカンドリームの栄光と挫折と再起、という感じで特に衒いはないけれど、演出とダンスと歌が良い。
こういう映画を見るとストーリーがありきたりかどうかと映画として面白くないかどうかは別だと思わされる。
ミュージカル映画が嫌いでなければぜひ。


・羊の木
映画好きのおじさんに「最近の邦画ではなかなか良かったよ」と薦められて鑑賞。
内容としてはサイコホラーになるんだろうか。
悪くはないけど、「うーん」て感じ。
怖いのは人間なのかそれとも神秘のチカラなのか、ちょっとぶれてると思った。
というかね、邦画は何かというとサイコパスを出すのはやめようぜベイビー。
そんでもってサイコパスって言ったら松田龍平っていうテンプレートもやめようぜベイビー。
なんか無口で根暗っぽい女役で市川実日子が起用されてるのもハイハイテンプレテンプレって感じ。
ちょっと当たるとほかでも似たようなイメージの役でやたらに起用しまくるのはホント日本の映像界隈の悪い癖だと思う。
もう一つ付け加えるなら、ハリウッドだけじゃなくてボリウッドにも演出の点ではるか後塵を拝しているなと思った。


・300
おまけ。アマプラで配信されてたので見る。
筋肉!
マッスル!
肉弾戦!
以上です。
というかそれだけを徹底的に魅せたらええやろっていう、1点極振り型映画としては十分すぎるほど楽しめる。
「背景は全部CGだけど、人間にまで予算が回せないから出演者はみんな肉体改造しといてね」とかいう、撮影スタッフからし脳筋な有様がよい。
なんかボロクソ書いてますけども、殺陣としても「ああなるほど、片手剣相手にはこういう体捌きがいいのか」なんて点でも結構見ごたえあり。



えー、読めばだいたいお分かりだろうと思いますけれど、私が映画に求めるものはドキドキわくわくスッキリ爽快でありまして、邦画のやたらに暗くてミステリアスで思わせぶりな表現がそもそも好きじゃないというバイアスががっつりかかっている点にご留意いただきたい。