大相撲九州場所

今年一年終わってみれば朝青龍しかいなかった、という北の湖理事長の言葉どおりでした。つまるところ他の(特に日本人)力士が弱すぎて話にもならない、ということですね。
今場所について言えば、琴欧州の躍進が素晴らしい場所でした。初日はガチガチに緊張していて「今場所もダメかな?」と思いましたが、後半になるにつれてプレッシャーから解放されたいい相撲を見せてくれました。特に13日目で朝青龍を破った相撲は見事の一言。まだ初場所から3年ということで経験不足の感はありますが、それは今後解消される問題であって来場所からの大関としての活躍を期待します。
さて今場所一番のショックはやはり琴ノ若の引退です。最古参で円熟味のあるいぶし銀の素晴らしい力士だっただけに大変残念です。1年前、朝青龍を裏返しにした一番は取り直しの末、琴ノ若の負けになってしまいましたが、私は始めの土俵で琴ノ若が勝っていたと今でも確信しています。ここ最近の力士で相撲らしい相撲を取る人は彼くらいだっただけに、相撲を見る楽しみがまたひとつ減ってしまいました。これからは佐渡ヶ嶽部屋佐渡ヶ嶽親方として、彼と同じように素晴らしい力士を輩出してくれるといいなあと思います。
余談ですが朝青龍は私よりふたつ年上で、年俸(おそらく)数千万でモンゴルではVIP待遇でしかも2児の親。…同じ年頃なのに格段の差。