まあぼちぼちってところです。あとは行政法と財政学かな。
経済学をやっててイヤになること:その1
(少なくとも公務員試験では)マクロ経済はケインズの理論を中心にしているわけですが、勉強しながら遠まわしに「公共事業などの政府支出増大はすばらしい」「量的緩和とゼロ金利政策はすばらしい」といわれているようで実に鬱。とても時事的な内容を多く含んでいるので理解しやすいのは確かなんですけどね。さらに言えば公共事業や量的緩和それ自体が悪なのではなくて、それに群がる利権の亡者が悪であるとわかっちゃいるけど、「けど」なんです。
そんな話を婆様のトコに往診してくださるお医者さんに言ってみたら
お医者さん 「そうじゃなあ、ケインジアンなんていうのは正にそのとおりでさあ。僕らの頃は経済ゆうたらマルクスがどうたら言うとったけどなあ。」
だそうで、時代というか世代の格差を感じました。
経済学をやっててイヤになること:その2
参考書のほうにも多少問題があるんでしょうけど*1、経済学を学ぶ人間がこれほど数学嫌いだとは知りませんでした。曰く
「微分するには変数の右上の数を係数にかけて1引けばよい。」
「この⊿は数学的には微分(差分)を意味するが、微分という数学用語を持ち出すまでもなく変化しない変数を消去すれば足りる。」
頼むから高校程度の多項式の微分積分くらい説明無しにこなしてよ、と言いたくもなります。そんなつまらないことのために本が分厚くなるのかと思うと情けないやら腹立たしいやら。数学を用いて経済をモデル化してるのに*2こんな初歩的な事柄に説明が必要だなんて、そんな人間は初めから経済学を学ぶべきではないでしょうに。
Xという変数はYという変数の微分で定義され、X=0を満たす点で最大効率が達成される、とかいう言い方をすればもっと分かりやすいのにと思うこともしばしば。
大体一つのグラフに3つも4つも曲線を書き込んだりして見にくいったらありゃしない。見にくいグラフなんて無意味でしょうに。しかも読み取りにくいパラメータを無理に読ませたりするし。
ということで、経済学部の入試に数学を必須にすることを提案いたします。…でも数学の出来ない連中がわんさかいるおかげで私にとって有利なのもまた事実。