錆色の凪の海

新年も9日目、そろそろ初詣に行こうかな、ということでT1号の初走りを兼ねてしまなみ海道のど真ん中、大三島の大山祇(おおやまづみ)神社へ行って参りました。
寒いのはバイク用のジャケットやオーバーパンツでどうにかなるんですけど、風が強いったらもう!!手っ取り早く高速道路で行ったんですが、横風で攫われそうになりましたよ、ホントに。とくにしまなみ海道の橋の上。日頃は重たくて取り回しに難儀するT1号ですが、こういったときはこの重さが頼もしい。
今でこそ知る人ぞ知るといった神社で私もつい最近まで全く知らなかったわけですが、平安から室町、戦国の世においては瀬戸内の交通の要衝であり、山の神、海の神、戦の神として崇められ「日本総鎮守」の号を賜るという、それはそれは格の高い神社なんですね。そういう謂われのため多数の歴史的な武具が奉納されていて、特に鎧の類は国宝・重文のうち4割ほどがこの神社に集中しているのだとか。全部受け売りですけど。
さて、鳥居をくぐってまず驚いたのが手入れの行き届いていること。他の有名寺社に比べればやや小振りな敷地とはいえ、落ち葉もきれいに掃き清められ社殿も古びてはいてもしっかりしており、とても地方の片隅にある神社とは思えぬたたずまい。流石だ…。
参拝を済ませ博物館となっている宝物殿へ行くと「巴御前 奉納」「源義経 奉納」「武蔵坊弁慶 奉納」などなど、歴史に詳しくない人でも知ってる名前がずらずらと。刃渡り180cmの太刀ってどうやって抜くんですか、セフィロスさん?
さて、充実のひとときを過ごした後は島をぐるりと一巡りして、来た道をとって返して、冷えた体を暖かい食べ物で温めまして、さてようやく人心地。それでは写真をどうぞ。