気が付くと前の更新から3週間も経ってしまいました。何もないわけではないんですけど、なんとなく更新がだるくてここまで来てしまいました。
40を前にして、20代のころと比べてなんか色々衰えてるなと思いますね。
さて、今回は映画3本。
1本目、「キングスマン:ファースト・エージェント」。
第1次世界大戦をベースに置いたスパイもの。高校レベルの世界史の知識があるとより楽しめます。
良く悪くもイギリス人の趣味の悪さがあまりないので、第1作的な面白みも第2作的なエグさもあまりなく、キングスマンらしさの薄いキングスマン、つまりはごく普通のスパイものだと思います。
あえて言えばラスプーチンがそれっぽいかな。
設定されてる時代が古いためにどうしても面白ガジェットがないのがさみしいけれど、楽しい映画です(あれこれ感想を考えるのがだるくなってきた)。
2本目、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」。
MCUのマルチバース突入編と言えばいいんでしょうか。MCUにスパイダーマンが来る前のあれやこれやのスパイダーマン達が大集結。
なんでもかんでも一緒くたにまとめるのはどうなのよとか、その辺に対する評価はそれぞれあるんでしょうけれど、それはそれとして面白い映画には違いない。
ドクターストレンジの
「一緒に世界を救ったから忘れてたけど、まだ未熟な青年だった」
「私の魔法に頼る前に、もっとできることがあったんじゃないのか」
「お前が次々魔法を邪魔するからこんなことになったじゃないか」
とか、大変仲がよさそうで結構ですね。
「大きな力には大きな責任が伴う」という、含蓄のあるセリフが重たい。
3本目、「クライマッチョ」。
90歳を超えたクリント・イーストウッドの主演・監督作品。クリントが映画に出られるのもあとどれだけだろうと考えるとぜひ見ておきたいと思う一方で、さすがにもうキツイやろと思わなくもない。できればもう10年若ければもっと良かったかなあ。
この映画自体、クリントの最近の映画がそもそもそうなんだけれど、正直滅茶苦茶面白いとかそういうことは全然なくて、ありきたりで意外性のあるお話でもないんですけれど、「お爺ちゃんの昔話をのんびり楽しむ」的な良さがありますね。
前作「運び屋」と同じようなロードムービーのようで、前作とは全く違う感じ。前作は1人で麻薬運び、今作は若い少年と2人旅。前作はタフでイカレた楽しいおじさん、今作は過去の栄光と挫折にくたびれたおじさん。前作は監獄に放り込まれておしまいで、今作は老いらくの恋でハッピーエンド。やっぱりラストがキレイに終わると気持ちよく映画館を出られていいですね。
クリントは「マッチョなんて言うほど良くねえよ。牛に踏みつけられ馬に吹っ飛ばされ、時が経つごとにバカだったと思い知る。」なんてぼやいて見せるんだけれど、でもやっぱり男はどこかマッチョでないといけないというか、フィリップ・マーロウの「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」を思い出させます。