夢見果てたり

旅先で一人焼き鳥をちびちびやっていたら飛び込んできたフィデル・カストロ前議長死去のニュース。
いつかは来るとわかっていても驚きました。

フィデルの何がかっこいいかって、

  1. 英雄視、偶像化を避けるため生存中の人物の肖像を公共の場に飾ることを禁止。だから街中にゲバラやカミーロの肖像はたくさんあるけどフィデルの肖像は一切ない。
  2. 資産家の土地を国有化する際、富裕な農園を抱えていた自身の実家の土地さえ例外とせず接収した

とか、これだけでも他の社会主義国家元首との差がわかろうかと言うもの。


かっこいいと言えばあのヒゲと葉巻、もとはゲリラ戦でジャングルに籠っているときにハエやアブに顔をやられないようにするためのものなんだそうですね。フィデルはもとから葉巻好きだったのかもしれませんが、ゲバラは喘息の持病があり元々は非喫煙者だったとか。


色々思うところはありますけれど、冷戦の生き証人がまた一人亡くなり歴史に一つ節目が付いたような、そんな感じ。

贈る言葉はやっぱりこれ。
"Hasta la victoria siempre" (「常に勝利を目指して」、ゲバラが娘に宛てた手紙の中で)
"Vas bien Fidel" (「いいね、フィデル」、革命凱旋時ハバナにて演説中カミーロに「私の演説はどんな具合だ?」と問うての返事)