消費税のお話

今日は消費税を上げるの上げないの、というお話。

私はさっさと上げてしまえ派です。

 

さて、まず最初に押さえておきたいのは

「消費税率は家計消費と相関があまりない、家計所得との相関が強いのは可処分所得

ということ。

 

ちょっと考えると当たり前ですけども、人間食べるものは食べるし着るものは着るし、結局はお買い物をせずに生きては行かれないわけですよ。

増税直後は冷え込みますけど、駆け込みで増えた分とトントンなんですよね。

 

本題に入りまして、なんで消費税を増やす必要があるのか、ということを考えると、少子高齢化に行き当たるんですよね。

今までの日本の税体系って、基本的には所得をベースに成り立ってるわけですよ。

健康保険料、住民税、所得税とか、全部所得比例でしょ。

ところが、老人が増えて働く世代が減ると、当然これらの税や公金の収入が減ります。

しかも老人は一般に社会保障制度を多く利用する立場なので、社会保障費の支出が大きくなります。

税金の基本的な考え方として「応能応益」というのがあって、「負担能力が高い人=金銭的に豊かな人ほど、受益の程度が大きい人ほど、多く負担するべきだ」ってことなんですけど、社会保障制度を多く利用する高齢世代が「年金暮らしで所得が少ないから」という理由で税負担が小さいというのは、やや公平を欠きます。

そもそも、高齢世代は所得こそ少なくても資産は非常に多くて、日銀の統計によれば日本の個人資産総額1700兆円のうち60歳以上が1000兆円以上を保有しているそうですから、「高齢者は負担能力が低い」とはいいがたいわけですよ。

 

だからこそ、所得ではなくて消費をベースとした税体系に切り替えていく必要があると思うわけです。

平たく言えば「高齢化で働く人間が減ってるから、財布に入るときに税をかけるんじゃなくて、財布から出るときに税をかけるようにしよう」ってことですね。

それでうまいこと所得ベースの税負担が下がれば願ったりかなったりですよ。

 

消費税を語るときにすぐに「逆進性がどうの」って言う人がいるんですけど、いまは逆進性よりも応能応益の破綻のほうが問題が大きいでしょと。

そもそもヒカキン見てたらホントに逆進性なんかあるの?って感じするでしょ。

ヒカキンが今よりもさらにたくさん税金納めてくれるんだと思えば、消費税を上げるのにそんなにためらう理由もないと私は思うんですよね。

 

てことで、さっさと増税!!

 

ちなみに、消費増税が一番堪えるのは、私のように無職で蓄えを切り崩しながら生活してる人間です。