無職にはあずかり知らぬ話

カネカの育休復帰即転勤の件、各論としてはカネカが不法行為でアホだったで済むんですけど、問題をもう少し一般的に拡張したときどうなるんでしょうね。

つまり、

「共働き子持ち社員に転勤を命じることができるか、またそのタイミングと条件はどのようなものか」

ってこと。

 

一応法的には「社員の事情に配慮すること」となってはいるわけですけども、

「家を建てたばっかりなので」

「子供が生まれたばっかりなので」

「夫が/妻が産休育休から復帰したばっかりなので」

「子供が小学校に上がったばっかりなので」

「中学校に上がったばっかりなので」

「高校に上がった」

「大学に」

「親の介護で」

って無限にNOが言えちゃうとしたら、そもそも転勤させること自体が不可能になっちゃう気がします。

独身者ならいくらでも転勤OKだってことになると、資生堂のように独身者と既婚者で対立が発生しちゃうわけだし。

転勤先でパートナーを見つけちゃった人もいなくはないけど…。

転勤可能者リストみたいなものを作ってそこに自分の名前を登録すると転勤がかかるかもしれないけど余分に手当てが付く、みたいなやり方はあるのかなあ。

でも「そろそろ転勤かかるかも」なタイミングでリストから名前を外すようなハックが流行りそうな気もしますよね。「何か月ごとに載せたり外したりすれば利益が最大化できる」みたいなの。

 

逆に、従業員の側としても考えておかなきゃいけない問題でもありますよね。

「いまこのタイミングで転勤辞令が出たらどうするか」

「単身赴任かどっちかが仕事辞めるか」

「育児や介護はどうするか」

「住まいはどうするか」

って。

 

今回の夫婦については「転勤があるかもしれないのによく家建てたよね」って気持ちはありますね。割と。

どっちみち片方が転勤ありで夫婦とも正社員共働きだと、転勤がかかったときにどうするかっていうのは結婚前後からすでに考えておくべき課題のような気がします。

 

まあ何を言おうが仕事もパートナーもない私には全くあずかり知らぬお話なんですけどねー。はっはっは。