電極

ニュースで「脳に電極を埋め込んで鬱の治療」的な話が流れてきて、なんかこう、ディストピアっぽさを感じましたよね。

他方で、私自身心臓に電極を埋め込んでいるわけで、じゃあ脳に電極を埋め込むこととどう違うんだと言われるとちょっと答えに詰まるところがあります。

電極でQOLが上がるならええやんけ、なんぼでもやったらええやん、と思う一方、スターリン的な映像とともに「幸福は国民の義務である」というメッセージが脳内に響いてやっぱりディストピアやろコレという気もします。

ただそれを言うと「心臓に不調があっても機械を埋め込んで一般人並みに働く社会と、機械は埋め込まないけど障碍者として労働を免除され保護される社会とどっちがマシか」的な話も持ち上がるわけですよね。

現実には「機械を埋め込んでひたすら働く社会 or 心臓が不調になるとそのまま死ぬしかない社会」の2択なんですけれど、その場合でも「延々働くのと素直に昇天するのとどっちがマシか」みたいな疑問もありますね。

自分の場合はもうちょっとやりたいこともあるし、まだ一発逆転的な目もあるかもしれないし、死ぬにしてもいつでもできるし、健康保険制度のおかげで安価にペースメーカ入れられるし、じゃあペースメーカ入れてもどうにもならないレベルまで落ちるまでは生きてみようかと、そんな感じですかね。

ただこれが例えば65歳とかだったら「もうええわ、楽にしてや」って思ってた可能性も結構高まってたんじゃないかという気もします。

 

 

しかし脳に電極を埋め込んだ場合、これは身体障碍になるのか精神障碍になるのか、どっちなんでしょうかね。