ガソリン狂想曲

ガソリンの値段が上がったの下がったのって、よくもまあ月に数百円だか数千円のことであそこまで大騒ぎできるものだと自転車通勤の私は思っていたわけですが、そもそも、なぜ道路を作らねばならぬのか?これが昭和の話なら「流通・交通の整備促進」というインフラ整備なわけですが、じゃあ今でもそうかといえば全く事情は異なります。
私が思うに現在の最大の目的は「雇用の創出」。
失業率の増加は社会不安と犯罪発生率と社会保障費の増大を招きますから、雇用を創出することは政策上の重要な課題です。土木作業は健康な肉体さえあれば誰でもできるから、公共工事というのは批判の割りに実は大きな意味があるんですね。しかも道路は整備が必要だから、作った後も一定の割合で雇用を創出しつづけることができるというスグレモノ。道路財源によってつくりだされるのは、道路そのものよりはむしろ雇用とそれにともなう社会的安定なわけです。
ガソリンの値段に関して言えば原油の高騰などの問題も絡みますけども、「勉強なんかできなくたって最低ドカタでやっていける」とかいう考え方や、福祉や医療など人手不足の分野に人材が回らない硬直した雇用のあり方を見直さないと、いつまでたっても皆さんの言う「税金の無駄遣い」は止まらないよ、と1公務員たる私は思うのです。