無理がお仕事

関東で台風の被害がなかなかに大きなことになっているようで、あちら方面にお住いの知人の皆様方が少々気になるところです。

 

去年あたりから「無理して出勤しない」という論調も高まってきているようで、実際そうしている方も少しづつ増えてきているようですね。

そうは言ってもそういう時こそお仕事なんです、という職業があるのも確かな話で、その筆頭が役所をはじめとする公務員なんですよね。

市町村役場や都道府県庁なら危機管理情報を発信したり土嚢を配ったり堤防や用水路の管理をしたり災害ごみの処理をしたり、警察は道路規制やらなんやらがあり、消防はけが人や被災者の1次対応に当たったり。

あとは交通とか通信やエネルギーといったインフラ系のお仕事も災害時こそ大忙しの典型例ですね。

 

いま改めて昔を振り返ってみると、物を考えなかった頃は「公務員は減らしてもええやろ」的なことをほざいてたりしましたが、いざ社会に出てみると案外そうでもないんだなと思い知りましたよね。

ここ10年20年くらいの間は議員でも首長でも「行政のスリム化」「効率的な運営による職員削減」みたいなことを言わないと当選しないような感じがあって、それがこういう時の対応力を削いでしまっている面があると思います。

この辺りは皆さん考えを改める必要があるんじゃないですかね。

 

それにまだまだ駅で入場規制がかかりそうなほど出勤したがる人が多いわけですが、そういう人が多ければ多いほど災害時に忙しい系の仕事はさらに忙しさを増すわけで、よほど緊急とかでなければ家にこもって家を守りましょうよと、一介の自宅警備員は思わずにいられないのでした。