教えることで分かる自分の練度

先日から、杖術の稽古に1人の少女が参加するようになりました。「そろそろ杖を持っても大丈夫な背丈になったから」と既に3段をお持ちのお母さんに連れられて。なんでも前々から興味があったそうだけれど、いかんせん体格がついてこない事には危ないからそれまではお預けだったとか。
論語に曰く、

これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。

稽古生が増えて活気づくから楽しんで続けて貰えると私もうれしいですね。

とりあえず先生は先生で色々忙しいので私が代わりに教える場面が所々有るわけですが、ごく基本的な事でも「ああ、そういえば自分も出来なかったのよね」と思うことしばしば。
野球で言えばバットの持ち方・振り方やグラブの構え方を教えている所ですが、やはり今の自分には何でもなく出来ることだけに彼女がつまずいたり間違えたりすることが何とももどかしい。そのたびに「自分だってあの頃はさんざん手を焼かせたっけなあ」と思い直すのです。そしてそのたび、「ああ、やっぱり上達してるんだなあ、自分」と感じるのでした。

それと先生に稽古を付けて貰っても前程には威圧感を感じなくなった事にも上達を感じます。ただし、指摘や注文がつく度に「やっぱまだまだやわ…」と思い知らされます。