今年の映画第1弾

めっちゃ寒くて今日は全く布団から出る気にならず、15時間くらい布団の中にいたね、マジで。
本当は今日カンフーヨガを見に行こうかと思ってましたけど、路面凍結してたらいやだからね、仕方ないね。


でも昨日オリエント急行殺人事件は見てきましたので軽く感想など。


実のところ私、アガサ・クリスティーってほとんど読んだことがないんですよね。「春にして君を離れ」だけじゃないかな。
そういう意味では大変新鮮にみられましたよね。
大まかな筋書きとしてはオリエント急行という密室で起こった密室殺人をポアロが解決するという推理ものなわけですが、徐々に暴かれる嘘と明らかにされていく関係性にドキドキしましたね。
筋書きやらトリックやらは原作付きの話ですからして、映画としてどうこう言う部分はあまりないんだろうと思うのですけども、この映画の素晴らしい部分は役者の演技・小道具・大道具・衣装にあるんじゃないでしょうか。


ポアロに特に顕著なんですけども、「ベルギー人訛りの英語・フランス語・ドイツ語」という演技を見事やってのけるのは並みの役者のなしうるところではないなと。
ほかの役者さんでも母語ではないであろうドイツ語やらイタリア語やらを織り込んだ演技をしていたと思われるので、吹き替えではなく是非とも字幕版でご覧いただきたいところ。
ただまあ私が外語に堪能でないのでうまくできてるのかどうか、ホントのところはよくわからないんですが、「あ、なんとなくそれっぽいな」と思える程度にはそれっぽかったですよ。


私が特に目を見張ったのは衣装ですよねえ、やっぱり。
特に冒頭に出てくるごった返す駅舎のモブそれそぞれが重厚ないかにも当時らしいスーツやコート、ドレスに身を包んでいたのが圧巻でしたね。
主要な役柄の男性はみなベスト付きの三つ揃いのスーツでそれぞれに意匠を凝らしていたし、コートも見事なロングコートばかりで、さすがに豪華列車を利用する階級だけあると思わせてくれる格好です。
女性のドレスやガウンもとても手が込んでいて、それ以外の手袋やハンカチといった小物までよく吟味されていて、こういう部分にしっかり手がかかってるのがさすがにハリウッドだなとつくづく思い知らされます。
ホント、衣装代だけでどれだけお金かけてるんだろう。


なんかさっきwikiでみたら海外の映画レビューでは「1974年の映画と比べて何も目新しいものがない」とか辛口なことを書かれてて、あまり高評価ではないようでしたけども、日本で言えば忠臣蔵みたいなものであまり目新しさを求めるお題でもないと思うので、リメイクとしては十分及第点じゃないかなあと個人的には思いました。
私のように衣装や調度に興味をひかれがちな方にとっては見て損ではないと思う映画です。ハイ。