そういうとこだぞ

ちょっと用事で遠出をしてて、帰ってきたらドラクエ映画を見ようと思っていたらその前に悲惨なうわさがあれこれ聞こえてきました。

もう今から見に行ったら「文句言うために映画を見に行く」みたな格好になっちゃうので、見に行こうと思えません。

 

 

mantan-web.jp

 

このインタビュー記事によれば映画化を受ける前に

>なによりCG映画はすごく時間がかかる。2~3年は何人かの人生を削らないと作れないんです。果たしてそれでいいのか自問自答しました。

と悩んだそうですけど、

>だが、劇場版アニメの成否をも左右するような、ラストシーンのあるアイデアを「思いついてしまった」と山崎総監督。そこで初めて「映画にする意味」も見えたといい、「同時に、キャラクターの開発を始めました。で、作るならどういう世界観かと試しているうちに、だんだん情が湧いてきてしまい(笑い)、『これならやれるかもしれない、いや、やりたい』となった」と経緯を語る。

ということで思い付きで踏み切った結果、多くのスタッフの人生を浪費させて、挙句観客と原作ファンの不評を買ったわけですよ。

はたから見れば無能の証明以外の何物でもない。

 

見に行ってもないのにあれこれいうのはちょっとはばかられますけど、「このネタをやったら顰蹙を買う」ってことがわからないのは総監督として脚本家としてダメでしょ。

そういう人を起用しちゃう会社や業界もダメだし、制作途中で周りが「このネタは爆死するからやめろ」って言えないのもダメだし、ひょっとしたらダメだとわかってたのかもしれないけど、だとしたらそれを止められない体制がダメってことになるでしょ。

 

こういう事例が積み重なるほどに「日本の映画業界はたくさんの固定ファンが付いているネタを与えられてもヒットにつなげられない」→「どうせヒットしないからお金出さない」→「能力ある人が集まらない」「制作にお金を掛けられない」→「いい映画が制作できない」…の無限ループに陥るわけですよ。

 

ほんと、日本の映画業界のダメなところってそういうとこだぞ、と言わずにはいられない。