今月の映画

昼過ぎに自転車を直しにイオンに持って行ったら「今日はたまたま混みあってて、夕方遅くまでかかります…」とか言われちゃったので、ボヘミアンラプソディだけだった予定を変更して、今日封切りのガンダムNTもついでに見てきた。ということで、先日見たアニゴジも合わせて感想です。


GODZILLA 星を喰う者
アニメゴジラ3部作完結編。
「えぇ…おまえそっちと引っ付くのかよ…」っていうのが第一。
第二に、「ぼくのかんがえたかっこいいぎどら」はなんぼ何でもちょっとなあ…って感じ。
全編通して中二病こじらせすぎというか、賢さ自慢に走りすぎというか、そんな感じでしたけど、ただまあ改めて振り返ってみればそれを中途半端に終わらせずに中二は中二でやり切ってるのである種の味だと思えなくもない。
オチはちょっとありきたりに過ぎる気もするけどね。
3部作としてみればうまいことそれぞれ主軸が出来ててバランスよくできてる部分もありますね。
そして何より褒められるべきは、制作ペース。半年ごとにちゃんと新作が出てきたってところ。
おまえのことやぞ、ガルパン


ボヘミアン・ラプソディ
よい。つい映画を見ながら唇が動き出し足がスタンプを踏み始める。
内容的にはフレディの半生をベースにした伝記映画というのかな。
主役及びメンバーもよくそれらしい雰囲気が出せてるなと思います。
熱心なファンからすれば疑問や異論もあるんだろうけれど、いくつか曲を知ってる程度の私みたいなライトな層には十分すぎる内容。
しかし、どうやってこの面子引っ張ってきたんでしょうね。
曲はダブルに歌わせるにしてもめっちゃ口と合わせないといけないよね…。
Queenの曲はYoutubeでオフィシャルが上げてくれてるので改めて聞きながらこの記事を書いているところ。
私が好きなのは「愛にすべてを(somebody to love)」とか。
「これまでの焼き直しはしない」「新しいスタイルを作っていく、それがQueenだ」って言うセリフがしびれますね。
おまえのことやぞ、ガンダムNT


ガンダムNT
富野御大が「お前らは何も新しいことをしてない!!」ってガチギレするのがわかる、そんな映画。
ユニコーンがすでに「オタクがオタクのために作ったオタクの好きなシーンを詰め込んだアニメ」とか言われてたのに、それに輪をかけてリメイク、インスパイア、オマージュでちょっとつらい。
お話の構成自体も音楽で言えば「サビ!サビ!そしてサビ!」って感じ、料理で言えば「唐揚げ!ハンバーグ!寿司!ステーキ!」って感じで、緩急とかそういうのをもうちょっと考えようやって言いたくなるし、しかもそれがどこかで聞いた曲のパクリ、どこかで食べたことある味、ってなったらちょっと…。
やってることは「ぼくのかんがえたあたらしいにゅーたいぷのかいしゃく」「ぼくのかんがえたすごいもびるすーつせん」程度で止まってるって思いました。
振り返ってみると、過去をすべて黒歴史にしたりしてでも新しいことをやろうとしてる富野監督はすごいなあって思います。
たとえ出来上がったのが失敗作でオワコンと罵られたとしても…。
またそれ以外の演出技法の面で見ても、先日ちょっと見返したF91とGレコの戦闘シーンってすごくよく描けてて、NTはその点でも超えられてないのが辛い。
NTはスピード感とビームのフラッシュで派手に見せてるだけな感じで却って見にくいように思うんですよねえ。
F91とかはめっちゃグリグリ動き回るのに戦闘シーンがすごくわかりやすいのが驚き。