聖剣伝説3を始めたのでちょびっと触っただけのところで気になるところをあげつらってみる。
全体としてはよく作りこまれていてこれからどんどん面白くなっていきそうな感じであり、同じアクションRPGで先日までやってたイースと比べてもさすがに名作大作と言われるだけあると思うんですけれど、それはそれとして不満がないわけではない。
まずフル3D化、フルボイス化、ということですけれど、うーん…て感じ。
そう感じるのはオールドゲーマーだからなのかなあ。
3Dモデルはいい感じだとは思うんですけども、しゃべりながらクネクネ動くのは好きじゃないですね。ちょっとケレンに寄りすぎてる感じ。
そもそも大本のキャラデザがドットの2D前提だし、違和感が出るのは仕方ないのかもしれない。
ボイスも好みじゃないなあ…。言っちゃなんですけど、あんまりお上手には思えないですね。今どきの流行りの声質なんだろうとは思うけれど。
お店の人の声とか特にそうなんですけど、「クネクネダンスしてる人のしゃべり方じゃないだろそれ」的な違和感ですね。逆に言えば、3Dにする時点でクネクネダンスを辞めさせるべきだったとも言えます。
まあボイスは設定でオフにできるんですけども。
あと細かいことを挙げると、会話の字が小さくて読みにくいとか、会話しようと思ったら攻撃が出るとか、そこらへんがこまごま作りこみが甘いように思われます。
で、これは聖剣伝説3に限った話じゃなくて、前にも書いたような気もしますけど、「萌え」という概念が一般化したころからか、アニメとかゲームの作り方がオタク向けに完全に切り替わってしまったというか、オタクのための文法、メソッドになってしまって、別にオタクでもない人も親しめるようなものでなくなっている気がするんですよね。
「アンパンマン、クレヨンしんちゃんの次に見るアニメがなくなった」てな意見と同質のやつですよ。
商売だし求められるものがそれだからしょうがないのかなとも思う一方、オタクでなくても親しめる中間的な作品の良さというのもあると思うし、あまり先鋭化しすぎると却って先細りで進化の袋小路にはまってしまうというか、行きつく先は前衛芸術とか現代美術みたいな「わかるやつだけわかればいい」の世界になっちゃうように思われましてね。
…たかだかゲーム1つで何をつらつらノベてるのか、われながら。