毎度毎度映画の話ばっかりですが、ほかの話題があんまりないからしょうがないね。
本日は「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」と「シン・ウルトラマン」です。
まずは「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」。
のっけから「ストレンジ先生よお、ホントに半分が塵にならんといかんかったの? それしかなかった? ああそう、ところで俺も塵になってる間にネコは死んでるしアニキとも死に別れちゃってさあ、いや別にいいんだけどさ。ところで元カノの結婚式に呼ばれてアンタほんとに幸せかい? 幸せ? あっそー、ふーん」なんて、なかなかいい感じのモブが出て来て早速物語の不穏さを知らしめてくれます。
内容的にはヒーローものというよりは、「悪堕ちホラー」という表現がより近いように思います。やっぱりサム・ライミ監督だからですかね。
出来ればドクター・ストレンジの第1作は見ておいたほうが楽しめるかなあというところ。
ただ、マルチバースものはもういいかなあ。ちょっとしんどい。
次に「シン・ウルトラマン」。
うーん、いまいち…。好きな人は好きなんだろうなって感じの、オタクが作ったオタク映画って印象。
政府がどうの世界首脳がどうのって、それもうシン・ゴジラでやったじゃん。
やたらに小難しい単語を並べてそれっぽく見せようとするのもあんまり好きじゃないですね。もともとウルトラマンは子供のためのものだったのに、いかにもな単語を並べてオタクのものにしちゃった感じがします。そういうの、嫌だなあと思いました。
ウルトラマンの何が好きってそりゃ人によるんでしょうけれど、やっぱりスペシウム光線で怪獣をやっつけるところが大事だと私は思っていて、ところが映画では全然スペシウム光線が全然活躍してないところも悲しい。
ゼットンももともとは「ウルトラマンもかなわなかったゼットンに人間の作った武器で勝利した」ってお話だったのに、映画ではウルトラマンのからもたらされた知恵に頼っていて、それじゃダメじゃねって感じ。
そもそもがウルトラマン自体が2時間ものの映画としてふさわしいタイトルかって言うと、うーん。
そういうわけで、私はあんまり好きになれませんでした。シン・ゴジラのほうが良かったかな。