ごしゅーしょーさま

衆院選、来月16日が投開票になりそうですね。ところでその日は東京都知事選が既に組まれています。しかも都議会議員補欠選も同時みたいですね。

あーあ、東京都の自治体職員の皆さん、ご愁傷様です。今ごろ東京都の選挙管理委員会はマジギレか阿鼻叫喚かどっちかでしょうね。


どういう事か説明しましょう。


まず衆議院選だけで3種類の投票が行われます。

  1. 小選挙区(個人名を書く)
  2. 比例代表(政党名を書く)
  3. 最高裁罷免(辞めさせたい人に丸印を付ける)

ですね。当然投票箱が3種類必要です。
さらに都知事選でもう1つ、さらにさらに議員補欠選でもう1つ。


なんと計5つの投票箱と記載台が投票所にひしめくことになります。公民館など小さい場所では投票所の設営自体が大変困難です。投票する住民側も何をどこに入れて良いやら混乱すること必至ですし、誘導する職員側も慌てふためくこと間違いなし。


しかもまたこれを開票するのが大変。他とはカウント方法が異なる最高裁罷免の投票があるため、タダでさえ衆議院選は開票に時間が掛かる魔の選挙。この上さらに2種類の開票を加えるとなったら、すべての開票事務が完了するのは一体何時になる事やら。翌日の役所業務は休暇取得者激増のため開店休業状態になるんじゃないかしらん。

ちなみに、先日私の住む自治体で市長選が知事選が単独選挙で行われた際には、21:15分開票開始、22:30分頃計数終了でした。投票率はおおよそ30%。

ここから東京都の事務を想像してみましょう。
前回の衆院選投票率が70%弱。投票率はざっと2.3倍。さらに票種類が5種類ですから、
75分 * 2.3 * 5 = 862.5分
えーと、14時間以上?

ま、流石にここまで酷いことはないかとは思いますが、前回の投開票が衆院選のみの自治体でも日付を跨いだところから察するに、多分終了は「真夜中」ではなく「夜明け前」ではなかろうかと…。


とある知り合いが昨年の「名古屋トリプル選挙」当時に選管にいましたが、「死ぬ程忙しい」とぼやいておりました。このトリプル選は「県知事」「市長」「市民リコール」の3種の票でした。今回の東京トリプル選はそれを上回る5種類の票。重ね重ね、東京都の自治体職員の皆さんはご愁傷様です。特に選管の中の人。