四国ツーリング3日目:|t>のいちばん長い日

本日のチェックポイントは

  1. 足摺岬
  2. 佐田岬

の2か所。
最南端と最西端を1日で踏破します。4泊5日のツーリングで最も長い距離を走らなければなりません。

台風一過で晴れ渡る空。
朝5時に起きだして、6時に出発。…そして充電器を忘れたことに気づいて引き返し、6時20分に仕切り直して再度出発。

予報では昼から暑くなるとのことでしたが、早朝はさすがに肌寒いので長袖の服を着ることに。
前日給油できなかったので、早朝からやっているスタンドを探して若干ガソリンの残量に冷や冷やしながら足摺岬を目指します。

無事給油も完了、すいている道を快調に飛ばして岬手前の尾根道を縫いながら、到着しました、四国最南端の足摺岬


駐車場ではネコちゃんの群れがお出迎え。さすがに観光地だけあって人に慣れてます。っていうか、T1号大人気やな。嫉妬するわ。


足摺岬周辺はいくつかの観光ポイントが固まっており、歩いて巡っていると1時間半くらいかかります。

あとアップダウンが結構ありますので、体力的に結構きつい。これは今体力が残っているうちじゃなかったら来られなかったな…。

ここまで来るのに階段100段以上のアップダウンを乗り越えなければなりません。エリア88のワンシーンが思い出されます…。
そりゃあね、だって海岸沿いまで降りてくるのにあの灯台の高さの分だけ上り下りしなきゃいけないからね。しんどいよね、しんどいです。はい。

あっ、やっぱりやる人おるんや…。


9時を前にしてだんだん観光客が増えてきたのを横目に、足摺岬を出発。
海沿いではなく、来た道をいくらか引き返して四万十川沿いを抜けて宇和島方面へ向かうことに。

四万十川と言えばやっぱりこれ、沈下橋!
四万十川沿いは国道ですが道幅が狭くすれ違いも難しいところが多々あり、安全運転が必要。

11時前に四万十川沿いのお店で早めのお昼。川エビの素揚げとアオサ海苔のテンプラが乗ったぶっかけうどん。川の香りがする…と知ったかぶりしてみる。


江川崎というところで四万十川と別れ、宇和島方面へ。
高速に乗る手前の道の駅「森の三角帽子」でちょっとルート確認と休憩。


で、なんぞこれ。鬼に願い事して金運アップって、それ、後で鬼切丸にばっさりやられるパターンやろ…(楠桂好きなんですよ)。
そんで

桃太郎 「キジ、貴様裏切ったか!!」
雉 「いつから味方だと錯覚していた…?」

的な感じ?
あとケツの造形に力入りすぎ。
クリアファイルが面白かったけど荷物になるので買わず。「宿題やるっていうたやろ!鬼のとこ行くか?」みたいな煽り文句がイカス。


松山自動車道を使って宇和島へ抜け、バイパス経由で八幡浜市に到着。
いったん着替え等の荷物をホテルに預けて、佐田岬を目指して出発します。この時点で13時。休憩を除いてもすでに5時間以上はバイクに乗っている計算。


まずは佐田岬についておさらいを。
読み方は「サダ」岬。「サタ」岬は鹿児島最南端で「佐多岬」と書き、よく似ていますがまったく違います。
そして、佐田岬があるのは「佐田岬半島」。ナイスなネーミングですね。
この佐田岬半島は日本で一番細長い半島で、長さおよそ40km。ゾウムシの口吻かノコギリザメの鼻かという形状をしています。
近年道路が整備されて、半島の付け根である八幡浜市からのアクセスが良くなったもののそれも半島途中の三崎港まで。
佐田岬まではそこからさらに10km以上の細道を抜けていく必要があります。


説明は以上!
本日最後のチェックポイント目指して、行くよ、T1号!
佐田岬半島は海の上に切り立つように長く伸びた半島で、尾根に沿うように走る「メロディーライン」なる道をネズミ取りに注意しつつ、左右に広がるシーサイドビューを堪能しながら駆け抜けます。

そしてまずは三崎港に到着。ここまでがおよそ1時間。
この風車が立ち並ぶ半島の先っちょが目的地なのですよ。
水分補給と小休止を済ませたら、再出発。急に道は細くなり、アップダウンを伴うカーブが連続します。バイクだと結構冷や冷や。



三崎港から20〜30分、はるばる来たぜ佐田岬!

…喜ぶのはまだ早い。

岬はここから歩いて1.8km先なんだ。もちろん行くよ、行くけどさ?

マップの忠告が頭をよぎる…。

もおぉ〜!
なんでここはこんなに起伏に富んでるんや!

展望台まで来た…、あと少しや、あの灯台まで行けば…。


ついに、ついに到着!ミッションコンプリート!


思い出せ…、思い出せ…、帰り道が残っていることを…!
思い出せ…、思い出せ…、佐田岬半島は長さ約40kmに及ぶことを…!!

ソウデスネー、へとへとだろうが何だろうが、ホテルまでは帰り着かねばなりません。
それに、佐田岬半島を所管する自治体、伊方町と言えば見ておくべきものがあったじゃありませんか。
そう、これ!

※勝手なイメージです。エクセル・サーガ第2巻より。


ここは伊方ビジターズハウス。佐田岬半島の途中に道の駅と並んで立つ四国電力の広報施設です。もう終了間際だったのであまりじっくり見られませんでしたが、内容は充実していて見どころとしてお勧めできます。


バイクも人間もくたびれきってホテルに戻ったのが17時半。ただ岬に行って帰るだけで4時間半の小旅行。
本日の走行距離は320km、下道だけだと考えると1日に走る距離としてはほぼ限界でしょう。本当に疲れました。


あとはご飯。八幡浜は関アジ、関サバなどが捕れる好漁場が近く、お魚がおいしいです。


いわゆる飲み屋さんですが、1人なので量をハーフとか1/3とか融通利かせてくれて3000円でこんなにおいしいご飯を食べさせてくれたのは「くいもんや305」さんです(感謝による宣伝)。
アルコールがないからこの値段なんだけどね。量をいろいろ調節してくれたのがうれしい。


あと、こないだテレビでやってた「塩パン」。ホテルの近くに有名なお店がありました。

もちっとした生地でバターの塊をくるんで塩ふって焼いた、という簡単なものですが、溶け出た油で表面がカリッとしてしかも塩味が利いていておいしい。
ただ、塩と油と炭水化物ってこれ、ポテチといっしょやで、確実に太るヤツや。
お客さんのほうも焼きあがって出てくる端から一人で5個とか10個とかトレイに取ってて一瞬で並んだパンが消え失せてました。
家族の分もなんでしょうけれど、内心「節度とか節制とか知ってるか?」とつぶやいてました。
そんでもって「だからお前らはデブなのだ!!」と。


以上、岬めぐり3日目でした。