四国ツーリング2日目:黒潮タイフーン・ラリー!

天気予報によれば、台風6号が接近中、15時時点で九州南側あたりを通過の見込み。
本日通過予定の高知では9時頃から雨が降り出し、15時ごろ最大雨量、18時から21時までには通り過ぎてやむであろう、とのこと…。
本日のチェックポイントは

  1. 室戸岬
  2. 龍河洞
  3. 海洋堂ミュージアム

の予定でしたが、さて、どこまでいけるか…。


朝6時起床。まだ雨は降りだしておらず。
軽い朝食を頂いて7時前に出発。国道55号をひたすら南下し、海岸沿いの風景を横目に「岬めぐり」の一節「砕ける波のその激しさで」を脳内でリフレインしつつひたすら走る!走る!
そして到着、室戸岬!
岬の前にまずこちら、御厨人洞(みくろどう)。岬の手前1km付近にある、弘法大師が中国に渡る前修行にこもっていた岩窟だそうで、とても迫力があります。そして厳かな雰囲気。


次に、室戸岬ジオパークというだけあり、地殻変動のパワフルさをまざまざと見せつけるような風景が圧倒してきます。



で、ここも恋人の聖地なんですって。一人でもOKだと大っぴらに表明している箱根は優しかったんやな…。


そしてそろそろ出ようかと思っていた矢先に、来た!雨!
荷物からカッパを取り出し、シートバッグに防水シートをかけ、そしてリュックはゴミ袋でカバー。

先に結論から言うとリュックサックのこのオムツみたいなのは大失敗。
横から振り込んだ雨が底に溜まって、かえって中身が水浸しになるという大参事に。
そして、PHS死亡確認そういうわけで当分の間、何か連絡のある方はときど記のコメントかfacebookのメッセージかなにかでよろしく…PHS復活しました)。


そんな悲劇が背中で起こっているとはつゆ知らず、少しづつ強まる雨の中、高知市内に入ります。
行くべきか行かざるべきか迷いつつ、結局龍河洞に立ち寄ることに。バイクは防水シートで覆ってひもでくくってマフラーや電装系がぬれないようにして止めます。。
山中の洞窟だけあって、やっぱりアップダウンがあるのね…。

係りのおばちゃん「洞窟内は上りになっていて出口はビル20階くらいの高さになります」

えっ、なんですかそれは…。ここまで来たら行くけど。



鍾乳洞って言うと石灰岩質のはずですけど、思ったより赤茶けてるんですね。秋芳洞なんかだともっと白いイメージ。
しかもめっちゃ天井低いしあちこち狭くて閊えるし、そりゃあ双葉山もおへそを擦るわけですよ。
靴は言うに及ばず、服も岩肌にこするのであまりおしゃれな格好で来ることはお勧めできません。


1時間ほど洞窟を堪能して出口にたどり着き、帰り道を延々下ります。マムシ注意って大丈夫か?!。


あと入り口近くにいろんな鶏を飼育している珍鳥センターとかいうのがあって、軍鶏がいたのでパチリ。ほかにいたのは烏骨鶏とかチャボとか尾長鶏とか。


駐車場に戻る道すがらの空模様がこちら。

アカン。


ここで私は考えましたね。海洋堂ミュージアムはあきらめよう。あとはどこで雨をしのぐか。
今日の宿がある高知県西部までの道のりはおよそ2時間。

  1. 近くで夕方まで雨宿りしつつ台風の通過を待ってから宿に行く
  2. 台風が最接近する前に宿まで突っ切りそこで台風通過を待つ

プラン1のデメリットは、この位置だと台風通過で雨が上がるのが日暮れ以降になるであろうこと。知らない土地で日が暮れてからのバイク運転は相当リスクが高い。
プラン2のデメリットは言うまでもなく強まる雨と風の中をバイクで走るということの危険。ただし、道のりの大半は高速なのでした道よりもかえって安全と言える。
結論。Goやわ。最接近する前に前線を一気に突っ切ろう。


ということで、走りましたよ。ざんざん降りではありましたが幸いにも風は心配したほどでもなく、道すがらの事故もなく、食事休憩を挟んで15時過ぎには宿に到着。
食事休憩のときにリュックがびしゃびしゃでPHSの死亡を確認したときの気分といったらもうね。もう当分雨の中を走るのはイヤどすえ…。


バイクを屋根の下に止めてシートをかぶせ、部屋でぬれた荷物を乾かすために広げ、汚れた荷物とグローブなどを洗濯し、お風呂に入って上がったころにはもう2時間は経ってましたか。
18時頃には雨も上がって台風一過、ご覧のとおりです。建物が本日の宿。色々被害もあったけど、結果だけ見れば突っ切ってきてよかったんだろうと思います。
なにせこのあたり、街灯がろくになくたぶん夜になったらたどり着けないから。それにこの位置で18時に上がったんだとすると、高知市内だときっと20時過ぎまで止んでなかっただろうし。


この宿も海岸がすぐ近くで、広々とした景色と砂浜が堪能できます。なお東南海地震(以下略)
ついさっきまで波が激しく打ち寄せていたであろうことを物語る痕跡もあり。
そしてサーファー。「台風が来るぞ!大波が来るぞ!海に行くぞ!」って、頭おかしい(直球)。

写真は撮れませんでしたけど、田舎で街灯がなくて台風一過で月もない夜だったので、すごーく夜空がきれいでした。まさに満天の星空。なかなか地元じゃこんなに星は見えないよってくらい。
この星空を見られたってことで、ちょっと心を慰めるのでした。