非常にどうでもいいことを書こうと思う。
海鮮丼って、ぶっちゃけ大しておいしくないよね。
もう少し正確に言うと、おいしい海鮮丼ってめったにないよね。
少なくとも私は記憶にない。
なんでかって言うことをこれから書いていきます。
まず現状として、海鮮丼と言って出てくるのはたいていが「刺身のせご飯」であるってこと。
刺身はある程度冷えてないとおいしくない。
他方で、白飯は暖かくないとおいしくない。
基本的に相性が悪いわけです。
そして、丼料理というのはたんぱくな味わいのご飯と濃い味の具が絡み合うことでバランスが取れておいしくなる料理なわけです。
かつ丼しかり、親子丼しかり、うな重しかり、牛丼しかり、逆に言うと味が濃くないと白飯に薄められすぎて負けちゃうわけですよ。
ところが、刺身じゃ正直飯に勝てない。
刺身は生であるがゆえに水分量が多く、加熱調理されてない分アミノ酸の量も足りない。
醤油をかけたら醤油味に支配されちゃうし、結局刺身とご飯を別々に食べたほうがよかったってことになっちゃう。
じゃあどうするか。
一つの方向としては、加熱調理したものをご飯に載せる。
うな重とかアナゴ丼とか天丼とかかき揚げ丼とかはまさにこの方向。
熱々ご飯に熱々の具と濃い味付け、まさにベストマッチ。
いや、生の魚介類を載せたいのだ、というならば、ご飯のほうに工夫がいると思います。
まず熱々ご飯は使えないので冷まして使わないといけない。
冷めてもおいしいご飯になるように酢飯にします。
そうするとご飯に味が付いて具の味を薄める力が弱まる効果もあります。
さらに具のほうにも多少工夫をするならば、ヅケにするとか酢〆か昆布〆にするとかで魚に味を足す。
そして多少の刻み海苔と紫蘇など散らしてアクセントにしてみましょう。
…こうしてバラちらしが出来上がりました。
結局行きつくところはここなんですよね。
丼や鉢に盛って生やそれに近い魚介をおいしく食べようとしたらちらし寿司かそれに近いものになる、それが私の結論です。
同じような話でローストビーフ丼もあんまりおいしそうに思えないので食べたことがないんですよね。
ローストビーフはそもそも冷えてもおいしいように作られてるものだし、ソースがないと味が足りない。
もう一つの問題として、ローストビーフは割合固くてほぐれにくいのでご飯と交わらない。
初めから薄切りで煮込まれて柔らかくなってる牛丼とはそこらへんが違うわけで。
で、実はローストビーフ丼の1つの到達点ともいうべきものはすでにあるんですよ。
神戸の駅弁、肉めし。コレ。
白米じゃなくてカレーピラフ風に味付けされたご飯、ぺらっぺらだけどそれゆえに軽くほぐれてご飯とよく絡む、濃いめの味付けのローストビーフ、神戸で駅弁を買うって言ったら私はコレが第一候補です。
ローストビーフ丼って、生卵乗せるとかじゃなくてたぶんこういう方向付けをすべきだったんじゃないかなと思うわけですね。
以上、謎のテンションで書き上げた丼談義でした。