病気と仕事

安倍さんが潰瘍性大腸炎の再発で辞任、ということになりました。

一部の人から心無い言葉が出ているようですが、実のところ私はそれを言いたくなる気持ちが分からなくもないです。

 

私自身が難病患者であり身体障碍者であって、

「難病患者だろうと障碍者だろうと、基本的人権が損なわれることはなく、当然選挙権も被選挙権も職業選択の自由も奪われない」

と思う一方で、

「難病抱えてまで働きたくない」

「障碍持ってるんだから出来ることと出来ないことがあって当たり前」

「いざという時を考えると自分自身で不安だし、しんどいことはしたくないしせずにいたい」

とも思うからです。

 

もちろん難病・障碍と一口に言ってもそのありようは多種多様で、私のように年がら年中しんどがっていたり行動制限がかかっていたりするものもあれば、安倍さんのように寛解期には一般人と変わりない生活を送れる人もあって、一様にくくれるものではないことは言うまでもありません。

 

ただ、個別に「この人はセーフ」「この人はグレー」なんて、当人や極近しい人以外に誰がわかるだろうか、そんな判断をいちいち大衆に要求できるだろうか、と考えると、一律に「難病患者はNG」「障碍者はノーセンキュー」というお気持ちが湧いてくるのは人間としてどうしても避けがたいのだろうという気持ちがあります。

 

同時に

「それを言うなら健常者だけで世の中持たせて見せろや」

「引っ込んでてやるから捨扶持よこせ」

てな気持ちも同じかもっと強いくらいにありますけども。

 

なんにせよ、安倍さんには体を大事にしてもらいたいと思いますし、次の首相にも精いっぱい尽力していただきたいと思いますし、誰か1億円くれないかなと思います。