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前評判が一切なく公開された「君たちはどう生きるか」、見るからに説教臭いタイトルだけに見に行こうかどうしようか悩んでいたんですが、毎度(?)の映画好きのおっちゃん(というかお爺ちゃん)が「よかったよ」「別に説教臭い映画じゃないよ」「ラピュタみたいなもの」と言うことでしたので見てきました。

なるほど、ラピュタって感じでした。ただ、ラピュタほど「少年のヒーロー物語」的な要素はないですね。派手な演出もストーリー上の盛り上がりもあまりないので、そこらへんに駿の年齢を感じます。言い方悪いんだけれども「手を動かさずにいられない駿が手を動かすために作った映画」的な感じがします。

ただ、やっぱり「駿はアニメが上手いなあ…」と思える映画ですね。キャラがちょっと歩くだけで何がどうとは言えないけれど「上手いなあ」って思っちゃう。現実そのままを絵にしちゃうと却って下手に見えるそうですが、そういう「いかにもアニメな動き」をよくわかってるんだろうなって感じ。

あと、「ちょっと昔のお大尽の振る舞いを描ける人」ってのももう駿で最後なのではと思います。家にお手伝いさんがいる人ってそれなりのお金持ちでも今だと相当減ってるでしょうし、そういう人たちってそもそも私らみたいな一般人と付き合いがあんまりないでしょうし、まして大戦前後のそうした人たちの振る舞いなんてなかなか知りようがないでしょう。

 

ちなみに、うちの婆様はほぼ夏子さんと同じ感じの人生です。田舎の割と大きな農家の出で、9人兄弟姉妹の8番目、早世した姉の後添えとして嫁いで、姉の遺児を養いながら戦後私の母親を産みました。戦前戦中は「満州でそれなりにいい暮らしをしていた、家にボーイさんもいた」と言ってましたし、まさにって感じ。戦後の生活は私の知る限り一般人となんら変わりありませんでしたが。

この辺の再婚話は今の人達には全然理解できない話だと思います。妻が亡くなって後添えを貰うとか、それも前妻に縁のある人を貰う(=家と家との縁を残す)とか、そもそも結婚自体が家長や親の指示によるとか。昭和後期生まれの私でも「古めかしい話だな」と思うので、平成生まれにゃわかんねぇだろうなあ(老害しぐさ)。

 

最後に、そもそもこれ「君たちはどう生きるか」っていうタイトルにする必要がよくわかんない。

 

 

で、タイトルの通り、あと2つ映画の話。

次は「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」。

前後編の前編だなんて聞いてないんですけど!?

つまんないことはないけれど、2時間以上の映画でなお前後編てのは流石にちょっとなあ…。

私は「コニチハーヨロシクー」のペニー・パーカーを見られれば良かったんですが、ほんのちょびっと出てきただけだったし。

あとマルチバース飽きた。

 

最後。「ザ・フラッシュ」。

微妙。「走るだけで時を超える」ってのもなあ…。「時を超えると同時に別次元の宇宙と絡み合う」て、結局マルチバースやん。飽きた。しかも「凄いヤツをやっつけた」って話でもなく、アクションものとしてもいまいち。

ただ、スーパーマン自体が「地球を逆回転させて時間を巻き戻す」という映画だったのである意味DCヒーローシリーズらしいっちゃらしいのか?