おそろしやおそろしや

まずはこちらをご覧ください。
はくしが100人いるむら
いかがでしたか?この物語はこちらの統計を元にしているらしいということです。
もちろん理系・文系、男女、専攻等の別によって現状に差があるとは思いますが、失業率16%はどう考えても洒落にならない数字です。
不明・死亡の8%にはおそらく追跡調査で追いきれなかっただけで、まっとうな社会生活をしている人がかなり含まれると思いますし、病気・事故で死亡する人も100人中1人くらいは自然なことだとは思うんですが、それにしても驚くべき統計結果。
これが科学立国を標榜する国の、若き知識層の置かれた現実なんですね。
ここで蘇る過日の記憶。

3月にあった、バイトの追いコンでのことです。この4月から東大の院で宇宙物理を専攻する人に色々お話を聞いてるうちに、こんな話が飛び出しました。
重力波を検知する装置を作る計画があって、その予算120億がとれずに停滞中なんよね。」
これを聞いた人文系博士課程の先輩が嘆きます。
そのお金を少しでいいから僕らに回してくれんかな。それだけお金があったらどれだけのポスドクが救われるか!

もちろん物理の基礎研究と対ポスドクは別の次元の話ではあるんですけど、先輩の言いたいことも痛いほど伝わってきます。なんにせよ博士課程修了者の境遇はもう少し改善されてしかるべきじゃないかなあと思います。