FENCE

きっとみんなどこかでもう気付いているはず。
意識していなくてもなんとなく感じているはず。
もうこの国に明るい未来なんてありはしないこと。
希望なんてとうに消え去ってその残照があるばかりだってこと。
きっとまたいいときが来ると信じ込みながらそんなの嘘っぱちでただの妄想だってこともわかってる。
ああ、これから後を追ってくる子供たちに私たちは何を残すことが出来るんでしょう。
食い散らかされた未来だったもののなかに佇んで、行く末を考えています。