どこぞの村の話

サイトブロッキングって、通信の秘密とか法の支配を求める憲法に思いっきり抵触してると思うんですよねえ。
どこかの個人だか団体だかが法の隙間を縫って他人の著作物で稼ぐのも道義的には問題なんだけども、国家が法の支配を離れて検閲に乗り出すほうがよっぽど大きな問題だと思うんですよ。
ブロックしたところで、知恵袋で「torで漫画を見るにはどうしたらいいですか?」とかいう質問が飛んだりどこかの掲示板で「串の差し方キボンヌ」「ggrks」とかいう懐かしいやり取りが復活したり、そんなオチになりそうじゃないですかねえ。
そもそも、目的は海賊版を潰すことじゃなくて著作者に適切に利益が還元される仕組みを作ることだと思うんですよねえ。
だから業界と国はブロッキングに金と人をつぎ込むくらいならまんが図書館サイトを構築して、そこから権利者にお金が入るようにしたほうがいいと思うわけですよ。
資金調達のためのプロセスは漫画村そのままでいいでしょ。
まず広告を募って広告料をとる。
次に、サイトに接続したら端末のマシンパワーを分散コンピューティングにいくらか提供するようにして超巨大分散コンピューティングシステムを作る。それを研究所や企業に貸し出して使用料をとる。
たぶんそういうことのほうが有益な気がするんですよねえ。